キツネをめぐる冒険

英語圏で SHINee を追いかける和訳アーカイブ

SHINee 楽曲の元ネタを聞いてみよう【その1】

やっほー週末! そろそろ "Winter Wonderland" な時期かとは思いますが、個人的には数日前キーくんのインスタライブ(時差で見れてない)でキーくんが言っていたという「5つランドがあるSHINee World」構想に首ったけ。だから、Key Land だったんだ。かわいくて、心がこもっていて、本当にキーくんらしい。いつもそうやって心の預け場所を作ってくれる。口にしなくたって、シャヲルならたぶんみんな同じことを考えているはずですもんね。

英語圏のファンも早速反応していて、個人的にはこの人のまるまる遊園地な妄想がツボでした。

SHINee World ワンダーランド

・ジョンヒョンランド MTTMエリアがあって、そこでは Trigger っていう射的ゲームがあって賞品がもらえる

・キーランド ODDエリアに VIEW って名前の観覧車がある

・オニュランド 1 of 1 エリアに、SHIFTって名前のゴーカートがある

・テミンランド Everybody エリアで Colorful って名前のペイント・ボール当てゲームができる

・ミノランド Sherlockエリアに clue+note という迷路脱出ゲームがある

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うまいことまとまってるw ←キーくんが言っていたのはそういうことじゃないんですけどね! それにしてもアルバム楽しみですね。どんな Key Land を見せてくれるんだろう。

 

さて、前置きが長くなりましたが、実はこのところ、SHINee 初期楽曲のサンプリング/カバーの元ネタを聞いてました。英語のサイトで、あらゆる楽曲の元ネタをまとめてくれるアーカイヴがあるんですが、そこで SHINee を調べ始めたら楽しくて。←われながらやることが暗い……。いや、でもサンプリング/カバーって大事なカルチャーですから。  

というわけで、みなさんもうご存知かとは思いますが、資料代わりにまとめておきたいと思います。聴き比べてみると、SHINee のすごさがわかりますね。

 

まとめ第一回はデビュー〜名盤と言われるファースト・アルバムあたりまで。

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/en/1/18/Shinee_album_theshineworld%282%29.jpg

 

 

Replay

サンプリング元ネタ Lucy Pearl "Dance Tonight" (Dance Tonight, 2000)

SHINee "Replay" (2008)
Aメロがまんまですね。わかりやすい。
いや、PV を見始めてしまうと、「これ、ほんと名曲」という感想しか出てこない。なんなら涙まで出てきそう。わたしの人生にようこそ! 出会えてよかった。ありがとうSHINee

 途中オニュのフレーズ "You Make Me Wanna" でアッシャーの名曲を思い出すのはわたしだけ 

 

산소같은 너 (Love Like Oxygen)

カバー原曲 Martin "Show the World" (2008)
デンマークのX Factor(オーディション番組。英国版からはOne Directionが生まれたことで有名)を勝ち抜いてデビューしたマーティンくんのデビューソング。

この曲のプロデュースをしたトマス・トールセン[wiki]と レミーwiki]は初期からずっと SHINee をみているデンマーク人作曲家・プロデューサーさん。X Factor にもずっと関わっていたようで、こういうところから原曲が出てくるのは自然な流れなのでしょうね。

ちなみにトールセンは SHINee では Misconceptions アルバムで4曲、それからテミンの "Danger" も手がけています。最近、有名どころではジャスティン・ビーバーの渋い名曲 "Company"(大好き)も彼の作品でした。やばい。そりゃわたし、SHINee 好きになるはずだわ、と納得。これがK-POP大手事務所の力なの?誰か教えて?

SHINeeによるカバー版 "Love Like Oxigen" (The SHINee World, 2008)

これ、冒頭のジョン担当パートではマイケル・ジャクソンっぽく聞こえるように韓国語の発音をやや英語に寄せて歌ったっていうのが良い話でしたよね。ダンスもかわいいし(シャツを後ろにはじく仕草はMJオマージュ)こっちの方が好き。

 唐突だけど同じ時期、マイケルの真似をするオンキー。

 

 

Forever Or Never

カバー原曲 Cinema Bizarre "Forever Or Never" (Final Attraction, 2007)
珍しくドイツの女性グラムロックグループが原曲です。ユーロチャートで最高44位のマイナー曲なのに、どこで見つけるんだろ、と思ったら、これももともとトーマス・トールセンとレミーの作品だったようです。

 "Forever Or Never" (Amigo, 2008)
Aメロのジョンキーが渋く、サビは電子音にオニュのキラキラボイスが似合って、メリハリのきいた、いかにもユーロっぽい曲に仕上がっております。これは良いカバー。キーくんに合いそうな選曲ですね。

 

Best Place

サンプリング元ネタ DJ Okawari "One for You" (Diorama 2008) 冒頭および2:52

SHINee "Best Place" (The SHINee World 2008)
サンプリング部分はわかりましたか。それにしてもこの曲、R&Bバラードとしてふつうに素晴らしい良曲。こういう言い方、正しいかわからないんですけど「アジア人とは思えん」と思います。

 

Y Si Fuera Ella

Alejandro Sanz, "Y, ¿Si Fuera Ella?" (1997)
アレハンドロ・サンズはこの曲を含むアルバムをスペイン国内で200万枚売り上げ、スペインで史上最も売れた歌手。ビルボードのラテンチャートには74週連続ランクインしたらしい。知りませんでした。

SHINee (Jonghyun) "Y Si Fuera Ella" (The SHINee World 2008)
ジョンのソロ・カバー。御本人にも褒められたという大傑作ですが、十代の子にしてはしぶすぎる選曲ですよね。音楽的な幅を見せたいっていう意欲を感じます。

それにしてもなんという天才なんでしょう。ふつうラテンって東洋系になじまない気がするんですけど(あとジョンくんの個性はラテン系じゃないと思うけど)やっぱり本人の吸収力がずば抜けているし、ちゃんと消化して自分のものにしてるのがわかりますよね。

 

 

그녀가 헤어졌다 (One for Me)

サンプル元 Mario Vazquez "Everytime I" (Mario Vazquez, 2006)

これも本来カバーと呼ぶべき作品。しかも珍しいパターンで、元歌の歌手が ニーヨ系ハチミツ声でめちゃくちゃいいっていう。どこかオニュの声にも似ています。ラテン/ヒスパニック系だからかな?(オニュ氏の声はラテン系だとわたしは勝手に思っています。オペラもうまいし、体全部が楽器みたいな、肉感的なところがある)。ぜひ聞いてみて下さい。この人は ニーヨ 作曲/StarGateプロデュースのデビュー曲 "Gallery" がとっても有名な、「アメリカン・アイドル」という素人勝ち抜き番組出身のR&B歌手です。

この曲はニーヨ作ではなく、次に載せる "Love's Way"(Hard Time) と同じで、アレックス・キャントロール Alex Cantrall という人の作品のようです。調べてみたら、ドゥルーヒル(ジョンくんの AppleMusicお気に入りプレイリスト にも入ってたR&B/ソウルグループ)の懐かしのヒット曲 "Tell Me" (1996) を書いた人でした。つながりますね。

SHINee "One for Me" (The SHINee World 2008)
原曲がものすごくいいので、聴き劣りするかなと思ったんですが、すっかりボーイバンドっぽくなって素晴らしい仕上がり。2000年代後半 R&B の正統派という感じがしますね。ニーヨ兄貴に聞かせたら褒めてもらえると思う! 

One for Me

One for Me

  • provided courtesy of iTunes

貴重なライブメドレー♡


[08.10.12] SHINee - Replay + One For Me + Best Of Place + Love Like Oxygen Medley [HD]

 

Love's Way その1

カバー原曲 2 Much "Hard Time" 
このボーイバンドの情報がぜんぜん見つからないんですけど、キーくんぽい声の子がいて萌える。みんなこれ、中学生くらいかな? いい曲だし、めちゃくちゃかわいいですよね。これも先ほどと同じ Alex Cantrall という方の作曲。

SHINee "사랑의 길 Love's Way" (The SHINee World 2008)

これ、いい曲ですよね。R&Bボーイバンド色が強くてすごく好き。冒頭、ミノがラップで「2 Much . . . classic」とリスペクトを払っているのにご注目。ジョンの素晴らしさ、キーくんの馴染み方(初期の歌い方好き)、そしてオニュはやっぱり声が異質で、そこだけ温度があったかいほうに変わる感じがすごい(さっきからオニュ推しがすぎる

 

Love's Way その2

ちょっと複雑(?)なんですが、先ほどの 2 Much にもさらに下敷きになった曲がありまして、こっちは有名歌手も数知れずカバーしている、それこそクラシック。
元々のネタ Force M.D.'s "Tender Love" (Krush Groove, 1985)


Force MD 's - Tender Love (Music Video)

 

元歌のUsherによるカバー版。ミノやテミンはアッシャー・ファンでしたね。

元歌の Alicia Keys によるカバー。オニュ氏はアリシア・キーズが好きだと言ってた気が。

つながるーつながるー。

デビューアルバムって良い意味でアイドルという概念を裏切る良曲ぞろいですよね。いま聞くと十代のころの5人の実力にびっくりします。このころから、こんなにできる人たちだったんだ。

 

その2に続きます。まだあるんですよー。

 

 

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