キツネをめぐる冒険

英語圏で SHINee を追いかける和訳アーカイブ

批評家が選ぶ 2018 年 K-POP ベストアルバム20&ベストソング20『ビルボードUSA』181217

昨日発表されたビルボードが選ぶ今年のK-POPベストに私たちの愛しい人たちがランクインしましたー! しかも心がこもったレビューだったので、みなさんにも読んでほしくて訳してみましたよ。英語の世界にもこんなにSHINeeとジョンヒョンを愛してる人たちがいます。

アルバムと楽曲ランキングの2本立てです。

※申し訳ありませんが、とりいそぎ SHINee 関連部分のみ訳します。他アーティストにも興味ある方、ごめんなさい! 

 

 

批評家が選ぶ 2018 年 K-POP ベストアルバム20

ビルボード・スタッフ『ビルボードUSA(K-Town)』12/17/2018 

https://www.billboard.com/files/media/Jonghyun-2016-a-kl-billboard-1548.jpg

 

ビルボードチャートで韓国アーティストたちの存在感が史上最高に達した今年、K-POP のアルバムが経験したブレイクスルーを強調してもしすぎることはないだろう。

2018年、Billboard 200[ビルボードの本チャート]にチャートインした K-POP アーティストのアルバムは前年の3倍以上となる10枚にのぼった。BTS だけでも3回登場し、うち2回は1位を記録。ほかにランクインしたのは BLACKPINK, EXO, J-Hope, ジョンヒョン, Lay, NCT127, RMだ。

だが、数字はさておき、今年は有名無名にかかわらず多くのアーティストがキャリアを決定づけるようなレコードをリリースした年だった。わたしたちのリストのなかには、力強いデビュー作や、バンド解散を記念する作品、ひとつひとつの曲がすばらしいアルバムが含まれている。一作品以上のアルバムをリリースしたアーティストもいるが、できるだけ多くの素晴らしい作品をカバーできるよう、各アーティスト一作を挙げるにとどめた。ここに挙げるのはわたしたちの2018年お気に入りの作品だ。

20. BLACKPINK, Square Up
19. Cosmic Girls, WJ Please?
18. GOT7, Eyes on You
17. Loona, [+ +]
16. Seungri, The Great Seungri
15. NCT 127, Regular-Irregular
14. iKON, Return
13. Monsta X, Take.1 Are You There?
12. VIXX, Eau de VIXX
11. (G)I-DLE, I Am
10. Drunken Tiger, Drunken Tiger X: Rebirth of Tiger JK

9. SHINee, The Story of Light: Epilogue

K-POP 界でもっとも革新的なグループのひとつ SHINee は今年、10周年記念作品 The Story of Light EPシリーズでカムバックし、このコンピレーション LP でリリースを締めくくった。パンチの利いたレトロ寄りのエレクトロ・ポップや雰囲気のある R&B トラックが詰まったこのアルバムに、どこかノスタルジックなところがあるのは、この十年、彼ら自身がリードしてきた表情豊かなポップ音楽に寄り添っていく、メンバーたちの情熱のこもったヴォーカルのせいだろうか。The Story of Light: Epilogue はそれ自体が素晴らしいリスニング体験をもたらしてくれる作品だが、昨年12月キム・ジョンヒョン逝去のあとグループが輝きつづける力を痛烈に示したことを考えると、よりいっそう大きな衝撃を与える作品だといえるだろう。-T.H.


8. Nu’est W, Wake, N
7. Pentagon, Thumbs UP!
6. RM, mono.
5. EXO, Don’t Mess Up My Tempo
4. Heize, Wish & Wind
3. Sunmi, Warning

2. Jonghyun, Poet | Artist

ジョンヒョンが2017年末にあまりにも早くこの世を去る前、このスーパースターは最後のフルアルバムをレコーディングしていた。それはこの愛すべきシンガー、ソングライター、プロデューサーのとてつもない才能を、切ないかたちになってしまったとはいえ、あらためて衝撃的に示した作品だった。Poet | Artist で、このアーティストはエルヴィス・プレスリーのようなクルーン[囁くような歌い方]をキラキラしたディスコ・ポップから実験的なエレクトロニカ、ジャズ・バラードにいたるまで、ありとあらゆるスタイルに応用してしまえる能力をいかんなく発揮している。今年のK-POP界を代表する、もっとも哀切で忘れられない音楽的瞬間はアルバムを締めくくる “Before Our Spring”。ここでジョンヒョンは自分の経験しているつらさを冷たい冬にたとえながら、リスナーをなぐさめようと、やがて比喩的な春がやってくると何度も告げている。

ファンにとっては聞くのがつらい作品かもしれないが、このアルバムはジョンヒョンという詩人/アーティストの多くを物語る美しいスナップショットであり、世界中の多くのひとにとって、これからもずっとそうありつづけるだろう。ぼくらは彼がいなくて淋しい。だが音楽はいつでもここにある。-J.B.

 

 1. BTS, Love Yourself: Answer

 

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批評家が選ぶ 2018 年 K-POP ベストソング20

ビルボード・スタッフ『ビルボードUSA(K-Town)』12/17/2018 

[まえがき省略します]

20. Seventeen, “Oh My!”
19. NCT U, “Baby Don’t Stop”
18. EXO, “Tempo”
17. fromis_9, “Love Bomb”
16. Loco & Hwasa, “Don’t”
15. BTS, “134340”
14. CLC, “Black Dress”
13. Dean, “Instagram
12. MAMAMOO, “Egotistic”
11. Super Junior, Leslie Grace & Play-N-Skillz, “Lo Siento”
10. Sunmi, “Heroine”
9. IZ*ONE, “La Vie en Rose”
8. Apink, “I’m So Sick”
7. iKON, “Love Scenario”
6. Heize feat. Gaeko, “Jenga”

5. SHINee, “Our Page”

昨年12月にジョンヒョンが急逝したとき、世界中で夜を徹した祈りの集会が自然発生した。ニューヨークではファンたちがマディソン・スクエア・パークのクリスマスツリーのまわりに集まり、嗚咽の混じった声をあわせて SHINee の愛すべきデビュー曲 "Replay” を歌った。音楽の力で少しでも長くジョンヒョンを引き留めようとするかのように。

SHINee の残された4人のメンバーは暗い場所から死を嘆く代わりに、このかけがえのないアーティストの遺したものを引き継いでいくという、希望を込めたアンセムを綴った。彼らのひとつになった声のうねりは、体の底から感情を揺さぶるような力にあふれている。「ぼくらの声は飛んでいき 君のいるところまで届くって ぼくらは知っているから」と彼らは歌う。ここにサヨナラはない。オニュの優しい「おつかれさま(よくがんばったね)」はこの歌を送り出すときに記される、ひとつの追伸だ。 -C.K.

 

4. IU, “BBIBBI”


[MV] IU(아이유) _ BBIBBI(삐삐)


3. BTS, “Fake Love”


BTS (방탄소년단) 'FAKE LOVE' Official MV


2. Pentagon, “Shine”


[MV] PENTAGON(펜타곤) _ Shine(빛나리)


1. Red Velvet, “Bad Boy”


Red Velvet 레드벨벳 'Bad Boy' MV

 

ベストソングの Spotify プレイリストが公開されています。

 

++++++++以上+++++++++

 

 

世界中でみんなが同じ人のことを考えていた日でした。うちの近くの某・北米大都市でも、ひとあし早く先週末にシャヲルが集まっていました(わたしは都合があって行けなかったのですが)

眠れなくてSNSをうろうろしてたら、そこにも優しい言葉が溢れていました。彼を思う気持ちと、おたがいを気遣う優しさがあって。

 

淋しいね。大好き。恋しい。なんでいないんだろう。

でも、あの子はじゅうぶんがんばったんだよ。

悲しいけど、みんなも自分を大事にしてね。思い詰めないで。

ゆっくり休んで。深呼吸して。

つらかったら話しかけて。聞くよ。

 

......わたしが言いたいことをぜんぶ、みんなが言ってくれてるみたいでした。

 

"Our Page" でオニュさんがつぶやく「수고했어 スゴヘッソ」という言葉。日本語だと「おつかれさま」と訳されることが多いけど、英語だとYou did well とか You worked hard になるんです。「がんばったね、よくやったね、えらかったね」というニュアンス。たぶん、おつかれさまという概念が英語にはないという言語学的なズレにすぎないんだけど、わたしはそのズレが気に入っています。

 

だって、がんばったよね。よくやったよ。えらかったよ。

ジョンくんも。SHINeeも。シャヲルも。

 

わたしはみんなが大好きです。どうかゆっくり休んで、
自分を少しだけ、いいこいいこしてあげて下さい。
地球の裏側から、ハグを送ります。

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