2018 年ベスト K-POP アルバム10選『ローリングストーン』181229
やっほー！ 今日はこのブログを開設するきっかけになった記事を書いたリッディ・チャクラボーティさんによる、2018年ベスト K-POPアルバム10選を和訳したいと思います。
さすが本職は音楽ライター。音楽的な分析も的確なのですが、なによりジョンくんを愛していることがちゃんと伝わってくる良い批評です。いろいろ読んだなかで、個人的にはリッディさんの Poet | Artist 評がいちばん好き。ぜひその項目だけでも読んでいただけたら嬉しいです。
※いつもどおり全訳する時間がないため、まえがきと上位１〜３位まで訳してみます。すみません。。音源が試聴できるよう iTunes リンクを貼っておきますね。
2018 年ベスト K-POP アルバム10選
BTS の世界制覇を見ても、ジョンヒョンの感情を揺さぶる大傑作や、ソンミの勇気をくれる自己肯定メッセージを見ても、2018年が K-pop にとって決定的な一年となったことに疑いはない
リッディ・チャクラボーティ
『ローリングストーン（インド版）』12/29/2018
再創造、実験性、そして新しい制作スタイルへの勇気ある一歩。それは今年［2018年］K-pop アーティストに冠された言葉の、ほんの数例にすぎない。そして、そのジャンルリストにはラテン・ポップや、フューチャーベース・ウォブル・シンスから、エレクトロニカ、ファンク、ネオソウル、2000年代初頭ソフトロック、アカペラ、ハードなトラップラップまでが含まれる。BTS の世界制覇を例にとっても、ジョンヒョンの感情を揺さぶる大傑作や、ソンミの勇気をくれる自己肯定メッセージをとっても、2018年が、ポップカルチャーにおける韓国音楽の地位を決定づける一年となったことに疑いはない。VIXX や EXO のような年長グループが変わらず優れた作品を発表し、リストにお目見えしているのに対して、ルーキーたちも決して遅れをとってはいない。Stray Kids は心のこもった叙情性や自信を示して驚きをもって迎えられた一方、LOONA（今月の少女）の不気味なデビュー方法はガールグループがもつ「物語」を定義しなおすことになった。
10. Take 1: Are You There? Monsta X （略）
9. Empathy, NCT 2018 （略）
8. I am YOU, Stray Kids （略）
7. [+ +], LOONA （略）
6. Return, iKON （略）
5. Don’t Mess Up My Tempo, EXO （略）
4. Warning, Sunmi （略）
3. Eau de VIXX, VIXX
もしあなたが VIXX の誘惑や複雑なアレンジやシンボリズムにハマらないよう、いままで努力してきたとしたら、Eau de VIXX はあなたを底なし沼へ突き落とす、最後のひと押しになるだろう。このグループの第３アルバムは実験的で、綿密かつ大胆なジャンル越境がたっぷりつまった宝箱だ。アルバムのリードシングル “Scentist” が雰囲気たっぷりな序奏となり、作品のドラマチックなトーンを決定づけると、ぜいたくに繰り出されるシンセウェーブと素晴らしいヴォーカルがそのままなめらかに “Odd Sense” へ流れ込んでいく。エレクトロハウスが盛り込まれた “Silence” や “Trigger”、それから、ネオソウル色の濃い “My Valentine”や“Circle” のアレンジメントは今年出色の出来だと言えるだろう（VIXX のメンバー、とりわけラッパーの Ravi がアルバムの作詞・プロデュース・編曲に深く関わっていることも、間違いなくボーナスポイントになる）。このアルバムには 2017年の “桃源郷 Shangri La” も再収録されている。アジアの伝統楽器とフューチャーベース・ウォブル・シンスをブレンドしたこの楽曲は、大きな話題を呼び、彼ら最高の栄誉をもたらした。Eau de VIXX は VIXX のこれまででいちばん一体性のあるアルバムでもある。もし不調和な点があるとしたら、ディスコ・ファンクがパワフルな “Good Day” と “Navy & Shining Gold” の２曲が、アルバムの他トラックにみられるなめらかなエレクトロ・ハウスや悩ましい魅惑とのあいだに耳障りなギャップを生んでいることだ。
2. Poet | Artist, Jonghyun
2017年末の急逝のあと遺作として発表された Poet | Artist は、SHINee ジョンヒョンがプロデューサー・作曲家としていかに多才だったかを示す、驚嘆すべき作品だ。Poet | Artist はきらめくようなディスコ曲 “Shinin’” で幕を開け、“Only One You Need” のみずみずしいドリーム・ポップの音風景に流れ込む。そのたった数分で、ジョンヒョンがまったく異なるトラックをひとつの一貫したストーリーにまとめ上げる力をもっていることが明らかになってしまうのだ。このヴォーカリストはレコードのほぼ全トラックをプロデュース／編曲し、ファンク（“Sightseeing”）、ローファイ＆アンビエント（“Rewind”）、ダブステップ（“Grease”）などを、実にクリエイティブにブレンドして詰め込んでいる。ジョンヒョンが長らく好んだ R&B やネオソウル、ジャズもまた、ふんだんに盛り込まれている。それはまるで、ファンにありったけの自分を見せようとして、みずからの存在を余すところなくレコードに注ぎ込んだかのようだ。感情の波が襲ってきて、聴きつづけるのがつらくなってしまう瞬間もある。ジョンヒョンが個人的な苦悩を説明しながら、それでもリスナーを慰めようとするブルージーなピアノ・バラード “Before Our Spring” は、そうした瞬間のひとつだ。「こんなこと言うのは馬鹿げてるけど／ぼくは君の前に出ていくのが怖いんだ／理解できなくても大丈夫、大丈夫／まだ時間はたっぷりあるから／春がくるまでには」 Poet | Artist はたしかに甘くほろ苦い。細部においても、精巧さや詩のインパクトにおいても、畏怖をおぼえるほどの素晴らしさだが、同時に、この作品を聴くと、ジョンヒョンのような人はもう決して現れないだろうということを改めて感じずにいられないのだ。
1. Love Yourself: Answer, BTS
世界最大のボーイバンドは今年、このアルバムで２度目の Billboard 200 ナンバーワンを獲得した。そしてそれにはちゃんとした裏付けがある。Love Yourself: Answer は BTS の Love Yourself シリーズ（前作に Her と Tear がある）完結編であり、この７人組の芸術性の核心につねに流れている、さまざまな感情や前向きさや力強さをもっともパワフルに表現した作品といえる。そしてこの作品は文化的に大きなインパクトをもち、グローバルな壁を無数に突破してきた。さらに Answer はこのグループがラテンポップ（“Airplane Pt. 2”）をはじめ、ロック（“Fake Love”）ヘビーなピアノバラード（“The Truth Untold”）、サウス・アフリカン・ハウス（“Idol”）など、多様な音に挑んだことの証明にもなっている。今作で BTS はニッキー・ミナージュやスティーヴ・アオキ、MNEK と共作したほか、すでにリリースしていた “Serendipity” “DNA”のような楽曲についてはリミックスしたり、深みを増すような数分のインスト部分を加えるなどして、作品をさらに広げる努力をしている。ラップ・ラインによる Trivia と名がついた３曲 “Just Dance” “Love” “SeeSaw” が特に傑出した楽曲である一方、ヴォーカリスト V のソロ曲 “Singularity”（リーダーRM作曲）は胸を締めつける歌詞やうっとりするようなネオソウル／スロウ R&B のおかげで、おそらく2018年最高の楽曲のひとつになっている。
++++++++++++以上+++++++++++++
やっぱりリッディさんがジョンくんのことを書くと愛がこもってていいですね。もう共感しかなくて、訳しながらまた泣いてたワタシ……。こんな批評家さんがいてくれてよかったね、ジョンくん。
これ、わたしがジョンくんのことでつらかったときに支えてくれたリッディさんの記事です ↓ よかったらどうぞ。
それから、３位の VIXX を訳したのには理由がありまして。
実はキーくんと仲良しの VIXX の N（チャ・ハキョン）さんが、同じ軍楽隊の試験に受かって 3/4 に入隊するとのこと。キーさん、お友達と同期入隊！ よかったぁ！ 安心しました〜 (இдஇ; )
VIXX N (Cha Hakyeon) passed the military band exam, so he will be enlisting with Kibum on March 4. Kibum and Hakyeon are close friends as well. ^^https://t.co/E7A3bK00HZhttps://t.co/PGUFvnkFpz
— alittlefreakey (@alittlefreakey) January 26, 2019
動画は ToHeart 活動中のラジオ出演で、VIXX N 氏に突然電話して自分のことを質問したキーくん（1:00- ）。「キーだけど」で通じる友達♡ これは相当親しい。
［ざっくりした和訳］
Q. キーだけど、ぼくの身長は？ A. え？ 175cm？ X
Q. デビューしたときの年齢は？ A. 16歳 X
Q. ぼくの好きな色は？ A. ブルー？ X
Q. 自信がある体のパーツは？カリスマがあるとこだよ A.目？◯
Q. ぼくの好きなおかず A.ブルーチーズ X
Q. 飼ってる犬の犬種は？ A. え、何？ 名前じゃなくて？ プードル？◯
Q. ぼくの行った中学校は？ A. テジョン中学 X
おーい、テグ出身だってばー！！！！［一同爆笑］
Q. 最近気になってる女性アイドルは？お米に関係あります。A.ソンミ先輩？◯
Q. ミュージカル「三銃士」でぼくの配役は？ ［時間切れ］
軍楽隊の兵士も現役兵には違いないので、オニュさんの場合と同じように５週間の訓練があるそう。キー姫はあのサインボールの投げ方で手榴弾を投げるのかなぁ……なんてちょっと心配しています。きっと、訓練のあいだはまた２行手紙が読めるんだよね？ あぁ、でも、キースタが止まるのは怖い……。考え始めると止まりませんね。
あぁ、また一週間が始まる。
元気を出すために、ジョンくんの「がんばれ〜！（チャレー！）」を聞いておきましょう。
みなさんにも地球の反対側からチャレ〜〜〜を送ります！ Have a nice week!
1/28追記
テミンのソロカムバックが確定！ やったー！
