キツネをめぐる冒険

英語圏で SHINee を追いかける和訳アーカイブ

キー、ソロ作のタイトル発表(+図像学)

いくつもポストしてすみません。前のポストと一緒にしようかと迷ったのですが、やはりこれはこれでメモしておきたいと思います。ちょっとまだブログの作り方がわからなくて、お騒がせします……。

 

数時間前、KEYくんのソロアルバムのタイトルが発表になりました。テミンの "ACE"、 ジョンヒョンの "BASE" と韻を踏む、キーの "FACE"。テミンは SHINee の不動のエース、ジョンくんは SHINee のベース(いちばん大事なよりどころ)、キーくんは SHINee のフェイス(ヴィジュアルであり、広報担当であり、前に立ってくれる人)。しかもジャケットまで踏襲して。

ここのところ、気持ちの整理ができず、声を押し殺して、痛いところに触れないようにヘラヘラ生きていたのですが、ジャケットを見てしまったら、表面張力ギリギリのところにふっと風が吹いたみたいに、水滴が落ちました。

 

 

ジャケット下部に添えられたメッセージにもキーくんらしさを感じました。ソロだからって殻を打ち破って新しい自分を出すみたいな話じゃなくて、みんなの一部であるときの自分をより一層感じたんだ、と。

f:id:littleprincesfox:20181119023759j:plain

Taemin ACE

アーティストになりたいと夢見たその日からずっと頭にあった夢や目標。障害はたくさんあったけれど、それでも自分をいつも信じていなきゃいけないということをぼくは学んできた。強い信念こそ、ぼくを前に進めてくれるエネルギーの源。夢のために努力を重ねて今のぼくがあるように、これからも信念をもって高みをめざしていく。

 

Jonghyun BASE

ぼくの体のストレッチマークが成長する痛みの一部であったように、痛みを抱えながら、ぼくらは絶えず前に進んでいく。ぼくも、この世界も、成長していくんだと信じて。痛みが、飛躍のための空間を作り出してくれる。だから、ぼくを前に進めてくれるあなたたちの「ストレッチ」に感謝しています。ぼくにはいつでもあなたたちが必要なんです。

 

Key FACE

この作品は不可能を可能にしたり、限界を突破するようなものじゃない。

このアルバムはみんなといっしょにいるときのぼくの力を確信させてくれるもので、それはこれからも変わらない。

ぼくの行動はぼくの真実。そしてそれはぜんぶ君たちのためにある。

 

アルバムジャケットの下部メッセージのすぐうえに◯の形が載っていて、これがキーくんのロゴになるのかな(12/5追記 キーくんではなく、オニュさんのCDパッケージに◯形ステッカー)と思います。テミンが△、ジョンくんが□でしたよね。そして、キーくんオニュさんが◯。

f:id:littleprincesfox:20181119042550j:plain

 

 ジョンくんが「もちろん『ACE』をパクって『BASE』にしたんですよ。つながってるから!」って言ってたのを思い出します。そして、まるさんかくしかく、といえば、これですよね。

f:id:littleprincesfox:20181119042151j:plain

The Story of Light 三部作ジャケットにも出てきたこの3つのシェイプは、ハングル文字で書いたときのSHINee샤이니」の左側“へん”の部分(子音の形ㅅㅇㄴ)を表す形でした。並べると△しゃ、◯い、□に。

そして、The Story of Light 合本版 Epilogue のシェイプ(色のある部分)が、この三角+四角+丸(スポットライト)からなる五角形だったことも思い出しておきたい。五角形の光の物語。

f:id:littleprincesfox:20181119044510j:plain


今日はもう時間がないので、全部を訳すことはできませんが、このTSOL連作を発表したときの『Billboard』誌から一部キーくんの発言を載せておきます。この記事はまた時間があるときに全訳して載せたいと思っています。→11/20/18追記。訳しました。ここにあります

 

しかし、これまでにリリースされたThe Story of Light 第一作・第二作は、冷たい空気に支配される代わりに、むしろトロピカルハウスやR&Bから、ドリーミーなエレクトロ・ポップまで、実に生き生きとしたサウンドに彩られている。そして物理的なアルバムそのものも五方色(オバンセク)という韓国の伝統色(黄、赤、青、白、黒)にくっきりと支配されている

「ぼくらの色というと、いつも、ミントとかピンクとか、すみれ色とか、すごく精妙な、これとは違った色だったと思います」キーはソウルからのビデオ通話で、グループのイメージにおいて支配的だった色使いについて語ってくれた。たとえばバンドの公式カラーは「パールアクア」と名付けられた、緑がかった柔らかいブルーだ。「でも、今回はほんとうに基本的な、でもこれこそ SHINee だというスタイルをお見せしたかったんです」 たしかに一連のアルバムはそれをやってのけている。三部作のそれぞれが5曲のスマートに作り上げられたトラックを収録しているが、どのアルバムにおいても、90年代R&B風メロディと現代ダンスビートが見事に融合した音のインスピレーションのあいだを、4人の表現力豊かなヴォーカルが軽やかに飛びまわっているのだ。

SHINee Talks 'The Story of Light' Series and 10th Anniversary | Billboard

 

5という数字にこだわって作られたアルバム――五方色(オバンセク)と5つずつのトラック。90年代R&Bへのリスペクト。"Retro" には自分(たち)はレトロ好みなんだという宣言じみた歌詞もあったし、キーくんソロデビュー・シングル "Forever Yours" もトラックが現代的だったにもかかわらず、演出法がオールドスクールレトロフューチャー懐かしい未来風)になっていたところが個性的でした。

SHINee というグループと、キーという人はこんなに強くつながっている。そこにちょっと寄りかかって、少し息をゆっくりしてみる。大丈夫、大丈夫。

 

f:id:littleprincesfox:20181119053825j:plain

 もちろんテミンが言っていたことも。

SHINeeテミンがファンに伝えたいこと

【独占インタビュー】テミンの魅力が詰まった初フルアルバム「TAEMIN」完成!【動画あり】 | CanCam.jp(キャンキャン)

 

 

The wound is where the light enters you. - Rumi
傷口こそが、光があなたの中に入ってくる道 
―ルーミー(ペルシャの詩人)

 

※2019/2/17追記
SHINeeメンバーのソロ作をまとめるとこうなりました。

f:id:littleprincesfox:20190218154047j:plain

f:id:littleprincesfox:20190218154100j:plain

f:id:littleprincesfox:20190218154114j:plain

f:id:littleprincesfox:20190218154128j:plain

出典 more than you love yourself


샤이니の△◯□は、テミン、オニュ、ジョンのCDに踏襲されています。