K-POP 界の物憂げな超大物スター、テミン【前編】『NME』190306
こんばんは〜! 英国ロンドンの老舗音楽雑誌『NME』にテミンの独占インタビューが掲載されました。すごいすごい。NMEって昔からちょいちょい読んでる定番雑誌なので、テミンが載って大興奮している北米シャヲルのわたしです。しかも、「K-POP に詳しくない人にもテミンをぜひおススメしたい!」というライターさんの意気込みを感じる記事♡ 少し長いので、前後編に分けてご紹介しますね。
前半はテミンの紹介から、MOVE と WANT の連続性を語る部分まで。では、どうぞ!
K-POP 界の物憂げな超大物スター、テミン【前編】
テイラー・グラスビー『NME』3/6/2019
テミンという名で知られるイ・テミンには、OFF スイッチが存在しないようだ。いまもまた、最新ソロ曲 “WANT”―― ダークでゾクゾクうずくようなエレクトロ・ポップ(テミンによれば「スペース・ディスコ」) ―― を2週間ほどプロモーションしたばかりなのに、すでに今月ソウルで開かれるコンサートの準備に追われている。テイラー・グラスビーがそのテミンに会った。
現在25歳のテミンは折り紙つきの最強 K-POP スターだ。12歳で訓練生になり、2008年15歳のとき、のちに K-POP でも指折りの人気とキャリアを誇ることになるグループ SHINee のメンバーとしてデビュー。グループとして活動するかたわら、ソロ・アーティストとしても高い評価を得てきた。
K-POP の世界では、アイドルたちが加速するばかりの回転ドアから登場しては消えていく。アーティストの価値は最新チャート順位と YouTube の再生回数で決まる。そんな世界にあって、テミンは揺るぎない存在であり、K-POP 業界全体のサウンドを決定づけてしまうこともままあるトレンドに一切惑わされることなく、むしろ、ドラマティックでときに物憂げな自身の天性にぴったり合った音源を作ることに集中している。
スポットライトのただなかで 11年も過ごしてきたこと。現在も成功を重ねていること。そして、ステージでの神秘的な存在感。韓国のテレビ音楽番組で共演する最新アイドル・グループ(テミン以上の年齢だがキャリアは半分にも満たないメンバーたちはもちろん、テミンがデビューしたときには小学校にすら入っていなかった若いメンバーたちも)が、テミンを憧れの混じった畏怖や尊敬とともに見つめるのも無理はない。
テミンは NME に語る。「[後輩アーティストの]みなさんがぼくをそんなふうに見てくれて本当にありがたく思っています」
テミン本人は考えられないほど地に足がついていて、はにかみがちだ。舞台上の官能的なペルソナとは対照的に、そして、みずから認める人見知りを長年かけて克服してきたにもかかわらず、いまもかわいらしい控えめさを失っていない。「そういう方たちをがっかりさせたくないとも思うんです。みなさんと同じように、ぼくにもいつも尊敬して憧れる先輩たちがいましたから。誰かにとって自分がそんな人になれたという事実が、夢のようです」
7曲入りミニアルバム WANT はテミンの韓国語ソロアルバムとしては4作目。2017年10月にリリースされた、非の打ちどころのない傑作 MOVE 以来の作品になる。前作リードシングル “MOVE” と MV ――そのしなやかなコリオグラフィーとジェンダーレスな衣装―― はファンのみならず、広く韓国文化や K-POP に長いインパクトを与え、アイドルから俳優、コメディアンまで、数多くの芸能人がダンスをコピーしようとしては、しばしば不格好で面白い結果を披露することになった。
「アルバム WANT の準備には全部で1年くらいかけました」とテミンは振り返る。「その過程でたくさん変更を加えました。ぼくの音楽スタイルをきちんと反映させたかったし、前作 MOVE との連続性をもたせたいと思ったので」
MOVE を紐解けば、そこに描かれているのは相手に惹かれる思い、あこがれ、別れ、恋愛のしぐさといったテーマだ。ただ一曲(“Thirsty”)だけが抑えきれない欲情に踏み込んでいて、新作 WANT への橋渡しになっている。 “WANT” でテミンは「君はもっと欲しくなるだろう/渇望(thirst)するだろう/ぼくは君の目 新しい世界を見せてあげる/ぼくは君のおもちゃ」と歌う。「WANT では欲望や熱望に近い感情に特にフォーカスしています。このコンセプトを具現化したかったんです」とテミンは説明する。
シングル “WANT” MV のシンボリズムは聖書的(本物やCGIのヘビ、ネオンの十字架、ロダンの巨大な「地獄の門」)であり、性的(蜘蛛の巣、濡れた肌、ライティングや衣装に通底する赤色)でもあるが、さらに、テミンという個人を象徴した部分もあるだろう。顔の前に重ねられる虫眼鏡は、パフォーマーであるテミンが耐えなければならない視線を揶揄しているようにみえる。だが、MV で重要だと思う場面を尋ねてみると、K-POP 最高のダンサーと名指しされることも多いテミンの回答は、パフォーマンス要素に絞ったものだった。「個人的にはソロで踊っているシーンが好きです。実はその場面はぼくのアイディアだったんです」そのシーンは絵コンテにあらかじめ書かれたものではなく、即興的にぶっつけ本番で撮影されたものなのだという。□(後編につづく)
記事・写真出典 www.nme.com++++++++以上+++++++++
細かいことですが、WANT の準備期間が1年ってことに衝撃を受けています。去年のいまごろにはもう……
後編もまた近々アップしますね!
さて、いよいよ今週、テミンの 2nd ソロ・コンサート(韓国)「T1001101」が始まりますね。 コンサートのティーザー動画まで出ていてすごい……。さすが、SMのエース(ってタイプしたあとで字面に戸惑ったけど、おもしろいからこのまま残しておく←)
こちらは練習風景。
Practice Sketch : 태민 TAEMIN 2nd CONCERT [T1001101]
以前にも書きましたが、タイトル「T1001101」の数字の部分「1001101」は二進法コードで「M」なので、あわせて「TM(TaeMin)」という意味だそうです。
ヴィジュアルも、ちょっと二進法⇒電脳空間ぽいイメージになっております。
ツアーグッズのポストカード。
出典 @TEAMRIUS
これは電脳空間で消費されるコンテンツとしてのテミン、というメッセージなのか。それとももっとストレートに、SIRIUS みたいな CG 映像との連動演出がまた見られるのかな。わくわくしますね。
さらに今日付のテミン公式ニュース[変な自動和訳はここ]によると、T1001101は『星の王子さま』に出てくる、王子の住む彗星"B612"にインスピレーションを受け、テミン独特の宇宙を表現するために名付けられたそうです。
The title of Taemin's concert, "T1001101," is a reference to The Little Prince and also represents a special space full of Taemin's identity. In the book, the Little Prince lives on asteroid "B612," and as Shawols have mentioned, "1001101" is M using the ASCII encoding system. ❤️ pic.twitter.com/4RHwwf6O5s
— alittlefreakey (@alittlefreakey) March 13, 2019
taemin used little prince asteroid to T1001101 concert theme and especially the box part to his fortune card; this is also jonghyun favorite chapter and ever read it when he described little prince on secret readers club ㅎㅅㅎ pic.twitter.com/kBJoqZ75UM
— ❅ (@winterjonghyun) March 13, 2019
こちらの動画はジョンくんが『星の王子さま』から大好きな第二章を朗読している場面。ひつじの絵が気に入らない王子のために、パイロットのぼくが「ひつじの入った箱」の絵を描いてあげるシーンです。ひつじは目にはみえないけど、箱の中にいるんだよって。
ここからまたインスピレーションを受けて、テミンはツアーグッズに「フォーチュン・スクラッチカード」を入れているそうです。
隠れてるけど中に入ってるよ!(ジョンくん BASE の隠しトラック「フォーチュン・クッキー」を思い出しますね)
*これが上の動画の番組情報です。「昔の友人が恋しい人々」に薦める本として『星の王子さま』を……
ここんとこ、この人のことばっかり考えてたんですけど、テミンもそうだったかな?
ファンクラブ会長、出番ですよー。
★そして、会長もノミネートされているこちら。
世界最大の国際 K-POP 賞 Soompi Award
あと13回(1日1票)投票できます!
・年間最優秀アルバムは4位に浮上。
・最優秀男性グループも5位に浮上〜!
・最優秀男性ソロは2位キープ(1位との差が開いてます)
ほかのアーティストの顔ぶれ見てて思ったんですけど、11年目でこんなに支持されてる SHINee ってやっぱりすごいですよね。詳しい投票方法はこちらにメモしました。お金もポイントもいりませんので、ぜひ!
★今日のおまけ
ついさっき Twitter で "Dream Girl" ショーチャンピオン3週連続1位 ⇒公約「ミノ腕立て」6周年と教えてもらったので、ミノが可愛すぎるこの動画を!
ミノの上腕二頭筋もすばらしいんですが、この日のジョンくんがなにしろ超爆イケで困るんです……。
いま見たら、このビルボード・インタビュー[和訳]も同じ日に発表されてました。大忙し。
奇跡の2013年….というか、SHINee の歴史はぜんぶ奇跡。同じ時代に生きられてよかった!
また、この記事の後編でお目にかかりますね。
*後編では、ジョンヒョンに向けた曲と囁かれている "Monologue" にテイラーさんが迫っています。お楽しみに。
それでは、おやすみなさーい!
追記: 後編はこちら
今回記事のインタビュアー、テイラーさんが担当した MOVE インタビューもおすすめです。↓