KEY LAND には行けないけど FACE 収録曲をまとめる1
やっほー週末。12月ですが、キーくんのアルバムの話をしてもいいですか。
ものすごくいいアルバムだと思うんですよ。
もっとダンスとかポップ路線で攻めてくるかと思ったら、ちょっと意外な曲も入ってるし。やろうと思えばやれたと思うけど、バリバリ現代風な仕上がりでもなくて、ちょこちょこレトロなディテールがキーくんらしくて。あと、今回、キーさんがラップしてないことに3日目くらいに気づいた……。遅い。でも、それくらいうまいこと成立してるってことですよね。
人に頼めるところは頼みつつ、飽きのこない構成のものを作れてるっていうのは、やっぱりキーくん(と制作陣)の並外れたバランス感覚とプロデュース力によるものだと思います。天才。
以下、絶対行けないのに北米大陸から妄想でキーランド予習する、第一回をお届けします。(キーくんの発言は英語からの重訳なので「大意」と受け取って下さい!)
1. "센 척 안 해 One of Those Days" (feat. Crush)
Genre: R&B (accoustic guitar + house)
Lyrics: Kenzie [訳&掛け声]
Composer: Noah Conrad, Jake Torrey, Riley Thomas Donnell, Daniel Doron Henig, Adrian Mckinnon
Arranger: Noah Conrad, Jake Torrey
20181130 Music Bank版
ステージ版はサビもキーくんが歌っててこれまたかっこいいんです!(YouTubeサイトでのみ視聴可能) 本当にいい曲ですよね。一回目で好きだと思って、百回聞いてもまだ好き。
・「"悲しみを認めて、それに打ち勝ちなさい"と言われてしまう誰かのことを歌っています。そう言ってくる人たちは大丈夫なふりをしているだけなんだよっていう」[ショーケースでの発言] ⇒だから、"強いフリはしない"になる。
……この発言、いろいろ考えますよね。ここで意味を読み込むのは差し控えますが、それぞれの感じ方があっていいはず。
・MV のカフェ場面に SHINee へのレファレンスがあるのが泣ける![ソース]
LUCIR(スペイン語)輝く、SCHLUSSEL(ドイツ語)鍵、since 2008
・Crushさんが素敵すぎる件
K-POP素人なもので、全然知らなかったのですが、昨年の大ヒットドラマ「トッケビ」主題歌 "Beautiful" が有名な人だというので、聞いてみたら、文句なしの名曲で腰を抜かしました。ジョンくんやオニュさんの声とはまた違って、ちょっと枯れてるっていうかドライなところがあって、ほんと絶妙に素敵な声。BTSジョングクが歌った "Beautiful" の音源もYouTubeに落ちてるんで興味あったら探してみてください。甘々になってるけど、すごく合ってました。
Crush氏、ふだん歌ってる曲もセクシーで、オシャレでひねりが利いてて、すっっんばらしいです。こんなの ↓ いかがでしょうか。フィーチャリング作も単独名義も両方いいです。出会えてよかった。
12/9 追記 なんと Crush さん、ジョンヒョンの "She Is" 作曲者のひとりであることが判明しました。キャー! キーくんと出会う前にジョンくんとお仕事してたんですね。感慨深い。
2. Good Good
Genre: punk rock (+house/disco?)
Lyrics: 조윤경 [和訳]
Composer: Diederik Van Elsas, Justin Jesso, Scotty Grand, Tom Docherty, Ryan S.Jhun
Arranger: Diederik Van Elsas, Tom Docherty, Ryan S.Jhun
20181130 Music Bank版
このステージ版が超絶かっこいいので、とにかく見てほしい(YouTubeサイト内でのみ視聴可能)。キーくんのクィアな魅力が炸裂してる。やばい。男でも女でもなく、キーはキーという美しい生き物なんだ。
・ヌッパン放送で本人がお気に入りと言っていた一曲。ファンも気に入ってくれるはず、と。
・同じくヌッパンでこの曲について「大成功したいと思わせるような[野心的な]曲じゃないんですよ。必死に頑張りすぎると爆発しちゃうから。むしろ心地いいことのほうが大事だと思って」的なすごく深いことを言っていたんですが、英訳が悪い可能性があって(まわりの人も文句言ってるので)ちょっといまは深入りを避けておきます。だれか良い訳つくってください……おねがい……
[感想]サビでギターがぶいーん、ベースがずーん、って言ってるとこをパンク・ロックと呼んでいるようなのですが、これ、わたしの知ってるパンクではなくて理解に苦しんでます。パンクな魂のダンスロック。ロックに性別不明なファルセットとパンクな弦が絡んでおもしろいことになってる曲。そんな感じ。
なんて、ごちゃごちゃ言ってるけど、基本的にはキーさんがかっこよかったらジャンルとかどうでもいいんですわたし。所詮アイドルのファンだから。
あと最初、キーくんの曲でギターがこんなに主張してるなんて意外に思ったんですけど(もっとポップな人だと思いこんでいたので)そういえばデビッド・ボウイとか好きだからロックもいけるはずですよね。新米シャヲルなのでまちがってたら突っ込んでください。
そしてグッグーっていうフレーズはクイーンの「レディオ・ガガ」(♫レディオ、ガガ、レディオ、ググー)とつながるのかつながらないのか……とにかく無理やりにでもボウイ/クイーンからレディガガ系統に位置づけたい曲。
3. Honest
Genre: electropop
Lyrics: Zaya [和訳]
Composer: Jon Asher, Dylan Bernard, Michael ‘R!ot’ Wyckoff
Arranger: Jon Asher, Michael ‘R!ot’ Wyckoff
・これもヌッパンでお気に入りと言っていた曲。
・「この曲はずいぶん前からデモを持っていました。アルバムの準備段階のはじめのころ、最初に選んだ曲です。雰囲気が本当に気に入ったんです」[ショーケース]
・構造がユニークで気に入って、自分で詞を書いてみたけど、採用されなかった(笑)うちの事務所はきびしい(笑)[ヌッパン]
・レトロなディテール。昔のファミコンみたいな電子音。[Billboard]
[感想]音だけ聞いていてすごく好きだった曲です。でもこれ、詞もすっごく良くて、ですね。君の発した言葉、しかもその言葉と言葉の「あいだ」に隠された意味をつかまえて心を読もうとするんだけどむずかしいっていう話。
あと、それとは別に、"Forever Yours" のMVを連想させる「見慣れない星にどすんと落ちたみたい」とか「0と1のあいだ」(コンピュータは0と1で出来てるので、キーくんがCGの星に落ちるシーンを思い出しただけですが)が出てくるのがおもしろい。
0/1を、ある/なし、黒/白、男/女などのいろんな二項対立に置き換えることも可能ではないかと個人的には思っています。その「あいだ」にたゆたう感じ。
4. Forever Yours (feat. Soyou)
Genre: tropical house
Lyrics: 조윤경 [和訳]
Composer: LDN Noise, Daecolm Diego Holland
Arranger: LDN Noise, Daecolm Diego Holland
20181117 Music Core版 このソユさんが激カワで♡
[感想]この曲やっぱり好き。そして今回、LDN Noise(ロンドンノイズ)が作ってたと判明して納得しました。"View"を書いた人たちですね。すごく今っぽいし、ソユさんの声がほんとかわいくて大正解な一曲。
音楽ジャンル的には SHINee の "I Want You" それからテミンの "Mars" にもつながる曲調(トロピカル・ハウス)で、MVのテーマ的にも、"I Want You""Forever Yours"とも、上と下がひっくり返るようなイメージ、落ちるようで落ちてはいなくてむしろ飛び立つ感じ(恋に落ちるとき[沼に落ちるとき]のむしろアガる感じと言ってもいい)が似ています。これをテミンの Mars 的に説明すると「重力のない世界で惹かれ合う」になる。
アルバム先行シングルでこういうつなげ方をしてくるのがさすがキーくん、と全ワタシが勝手に大絶賛しています。←思い込みだったらほんとごめんなさい
5. Imagine
Genre: complextro nu disco
Lyrics: Adrian Mckinnon [和訳]
Composer: Adrian Mckinnon, 탁 (TAK)
Arranger: 탁 (TAK)
・特にファンが気に入ってくれるんじゃないかと言っていた英語曲。国際的なファンのために英語で歌うという実験をしたそうです[ヌッパン]
・ダフト・パンク風コーラス[Billboard評] ←楽しくないわけがない
[感想]音楽の魔法を信じて、正直に生きてくれ、それが支えだとキー様がおっしゃるので、ひれ伏しつつ溺愛します。
音楽ジャンルはざっくりEDMでいいと思いますが、いちおう興味本位で拾ってきた complextro / nu disco 音源を貼っておきますね。わたしもぜんぜんわからなくて、たぶんこの系統ですよーという頼りない情報ですが。
*スクリレックスの complextro 例
0:40 以降のビリビリいってる感じが "Imagine" の ♫ It's the magic ♫ っていう部分に感じられます。
※12/8追記 一番わかりやすいcomplextroの例を見つけました。SHINee "Everybody"ですw
*カルヴィン・ハリス&サム・スミス “Promises” の nu disco 系リミックス
基本的にはこっちのオシャレ・ディスコ系に近いですね。
この曲、ライブ会場で大音量で聞いたらぜーったい楽しい気がする。いいなぁキーランド。北米にも来てーーー!
長くなってしまったので、後半はまた後ほど、心をこめて。
引用していたヌッパンとショーケース、Billboard誌の情報はここにあります。
キーランド予習の後半
littleprincesfox.hatenablog.com
こちらのレビューもよかったのでぜひ